この度のコラムはインテリア担当の國井です。
さて今回のコラムはふすまと障子のお話。
最近の住宅では少なくなってしまったふすまと障子ですが・・・
というか和室がないからしょうがないのかな?と。
でも、まったく無くなったわけでもなく、近年は自然素材の内装材など、また見直され採用される事も少なくありません。
また、ふすまや障子にも日の目が当たる日が来るのではないかと思っています。
で、本題。
ふすまや障子は基本的に和紙でできているため、保温機能や調湿機能、室内の有害物質を吸収する機能があります。これにより寒さを防いだり、湿気が多いときには水分を吸収し、乾燥時には水分を放出してくれます。
ですから、間仕切りだけでなく押入れにふすまを使うことは湿気対策としてとても有効なのです。
このことから湿度が高い日本の気候に適した建具である事がわかりますね。
また和紙には直射日光を遮りつつ光を拡散させる働きがあります。外部からの視線を遮ったまま、採光ができる障子は、画期的な物だったのです。
紙素材のふすまは、下貼り&上張り と二枚の紙を使って貼ります。
『太鼓張り』というやり方で、太鼓のように縁以外は浮いていて『ピンッ』と張っています。下貼りが乾いてから、表になる紙には2種類の濃さが違うノリを使わなければなりません。
乾き方・乾く順番が違うので、あまり暑い日や乾燥している日は一気に乾きすぎるので綺麗に仕上がらないのです。
だから、梅雨の時期は、ゆっくりじっくり乾いていくので張り上りが綺麗に仕上がるイイ季節です。
障子も同様、張り上りは『たるん…』となっていても、湿気と乾燥で伸縮を繰り返し、2~3日後には『ぴっ!』とキレイに張り上ります。
と言う事で。ふすまや障子の張替えは、梅雨時期がお薦めです!!
もうそろそろ梅雨明けですけどね。
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